タ ス マ ニ ア

 2016年8月冬のタスマニア島を訪れました。都会の喧騒を離れて、静かなそして自然豊かな(太古の昔から伝わる壮大な自然美と
 称される)島の訪れは、ドライブに山歩きに快適な旅となりました。

 全ての日程を妹に任せた今回の旅行は、ウォーキングの多い体力にきつい旅行でしたが、問題が生じることもなく、ガソリンスタンドで
 買った軽食を食べたり、田舎のレストランに入って日本通の夫婦に出会ったり楽しい旅となりました。

 オーストラリア・ゴールドコーストからシドニー乗り継ぎでロンセストン
飛行機で・・・。ホテル内にレンタカー会社エイビスがある
 チャンセラー・ロンセストンホテルに到着。飛行場からホテルまで利用したタクシー運転手が話したところによると、まず、ここタスマニアに
 ヨーロッパからの移民が入植し、オーストラリアへ渡り、多くの移民がオーストラリアと言う国を作ったとの事でした。

 到着日は近くのイタリアンレストランで夕食の後、ゆっくり睡眠。

 翌朝ロンセストンの町はずれにある渓谷(カタラクト・ゴージ)など見学した後、8人乗りレンタカーで、ドライブ旅行出発。
 運転は妹の二男・甥にお願いして旅行の始まりです。若者がいて助かりました。ニュージーランドと同じ、田舎道でも高速道路並みの
 スピードで走っています。

 まずはクレイドル・マウンテンを目指しました。途中キング・ソロモン・ケーブと言う鍾乳洞を見学。タスマニアはなんだかイギリスの
 田舎の雰囲気。イギリスの地方をドライブ旅行した昔を思い起こしました。

 クレイドルマウンテン国立公園内で一泊(ペッパーズ・クレイドルマウンテン・ロッジ)して翌朝、スオンジーの海岸やフレシネ国立公園を
 観光しながらスウォンジーの宿に向かい一泊(ピエモント・リトリート)


 つぎの朝、タスマン国立公園タスマン半島のタスマンアーチやデビルズキッチン、リマーカブルケイブほか、浸食された堆積岩の断崖や
 火成岩の柱状の岩壁など
観光地域を観光してスチュアート・ベイ・ロッジに泊まりました。


 ポートアサーで一泊した翌朝、ユネスコ世界遺産に指定されているポートアサー歴史地区・オーストラリア第一級の流刑地跡刑務所
 (1857年建築)を観光、一路飛行場へ向かいました。

 ウエリントン山でホバートの景観を一望したいと言う妹の計画は、時間が足らず中止することに・・・。飛行場傍で車を返し、3時過ぎの
 飛行機でシドニーに帰る4泊5日の旅となりました。


ロンセストン

 飛行場のある街ロンセストンは、タスマニア州北部最大の都市であり、州都ホバートに次ぐ地位を占める、北エスク川、南エスク川、タマー川の
 合流部に位置するWikipedia街です。しかし都会の街に比べると静かな田舎町の趣でした。
チャンセラーホテル・ロンセストン カタラクト・ゴージ ロンセストンの市街 港付近

キング・ソロモン・ケーブ

 妹の計画では土ボタルが見えると言う大きな洞窟マラクーパ鍾乳洞を見学予定でした。しかし、先ごろの大雨で浸水し閉鎖されていたため、急遽
 キング・ソロモン鍾乳洞見学に変更しました。なかなかのもので、タスマニア・オーストラリアで見る鍾乳洞はとても美しく規模も大きく別世界でした。
 たまたま、台湾から来たと言う3−4人組のキャンピングカーでの若者の旅行者に会いましたが、行く先々で会うこととなり、観光先はほとんど同じ
 だったようです。
 
 
(上)マラクーパ鍾乳洞事務所
(下)キング・ソロモン鍾乳洞事務所
キング・ソロモン・ケイブ内部

クレイドルマウンテン国立公園

 標高1545mのクレイドル山をはじめ1617mのオサ山を中心に1500m以上の山が並び、無数の湖が点在する神秘的な自然美あふれる国立公園。

 車で行ける最終の駐車場から、往復3時間を要する湖が見渡せる展望個所に軽いトレッキングしましたが、山道で足場も悪く上り下りのきつい
 道のりでした。私自身が計画した旅行なら、こんな観光は入れません。妹の趣味です。一応付き合いました。足の具合も悪くならず旅行に悪い
 影響はなく問題は生じませんでしたが・・・・・。

 泊まった「ペッパーズ・クレイドルマウンテン・ロッジのすぐ傍にワラビーがいて、相当近づいても悠々と餌を食べていました。草食のようです。
 部屋の暖房は、エアコンではなく暖炉がありましたが、本物の薪の暖炉がある事務所やレストランの建物と違って、灯油で炊く暖炉でした。
 それでも外人である私にはめづらしい雰囲気がよく素敵でした。ロッジの部屋の雰囲気とマッチしていたと思います。

                                                 写真集

フレシネ国立公園

 クレイドルマウンテン・ロッジを出発して、赤色の岩が点在する海岸があるスウォンジーに立ち寄り、「クレシネ国立公園」に向かいました。
 ワイングラスベイと言われる美しい海岸を山の中腹から眺め、海岸線の美しい景観を灯台のある見晴らし台から眺望した後
 ピエモント・リトリート・スウォンジー・レンタルハウスというビラ式ホテルに到着予定です。

 海岸付近ののどかな雰囲気の農場の中にビラが点在しているビラに一泊しました。3家族一緒に止まる一軒家式で、3ベッドルーム
 シャワー付き、一部屋だけがバスタブ付のビラタイプのホテルでした。ただ、温水装置が弱く、シャワーやバスタブを高年齢者から順に
 使用したところ新婚夫婦が使用する頃には水となっていて入れず、翌朝朝風呂に入ったようです。

 夜、夕食を食べにレストランに向かう道は月明りを頼りに歩きましたが情緒たっぷり「おつ」なものでした。綺麗な月の写真が撮影出来ました。

ドライブ道すがらの風景

ガソリンスタンドで買った昼食
(コーラで食べました)
 

ここフレシネ国立公園は、ワイングラスベイと言われる海岸が有名で、ガイドブックなどにも「ここは是非写真に収めましょう。」と
書かれている場所があります。私たちもここを目指して、山を登ったのですが、勘違いにより途中下山してしまい、見えづ終いでした。

当分悔やまれます。インターネットで写真を見ると、とても綺麗です。珍しい風景のようで、遠い日本からやって来た旅行にもかかわらず
失敗してしまいました。(私の場合)旅行では日本国内でもよくある事ですが・・・・。ニュージーランドでも勘違いにより、触れるカウリの木に
触れず終いでした
間違いや勘違いで目的が達成できないと二度行く機会がない限り「残念!!」に終わります。

       

  スウォンジー


自然の山火事


 


ピエモント・リトリート
ビラタイプホテル)
      

ポートアサー

 フレシネ国立公園のピエモント・リトリート・スウォンジー・レンタルハウスを朝早く出発してポートアサーに向かいました。朝食はレストランが
 開いていないので、鍵をフロントに預けて出発しました。朝食・昼食を一緒にするブランチを、とある道路傍のレストランで食べることになり
 入りました。「帆立のフライ」があると看板が出ていたからです。

 残念ながら一人分しかありませんでしたが、ここの主人男性は長く日本にいたとか?日本語がペラペラです。女主人は東京に2週間滞在したと
 早口のオーストラリア英語で思い出話をまくし立てました。

 でもここで教えてもらった「unzoo」や「チョコレートのお店」「リマーカブル・ケイブ」はいい旅の思い出となるものでした。
 そして料理の多い事。大きなお皿一杯に盛られていて、私たち小食夫婦には「、Too much! 」です。

 ポートアサーを含むタスマン国立公園に点在する見所や特徴は、高さ80メートルから100メートルの断崖絶壁が続く海岸線だと言います。
 タスマンアーチやデビルキッチン、リマーカブルケイブほか、浸食された堆積岩の断崖や火成岩の柱状の岩壁。これはまさに2億年前に起こった
 大陸移動時の地殻変動の痕跡なのだそうです。

 妹は
ホーイ岬トラックをウォーキングする予定だったようです。無人のフォートエスク湾のビーチからスタートして真東に突き出たホーイ岬までの
 往復
4時間のコースです。小雨の中歩きはじめましたが、私たちは15分―20分歩いたところで引き返しました。老体には往復4時間コースは
 きつい事は否めません。帰りに野生の小さなカンガルーに出会いましたし、ビーチに戻ってビーチを散歩しました。

 車の中で昼寝をしていると、強い雨が降ってきました。妹と甥・夫婦はどうするのだろうと心配していると早めにに戻ってきました。途中退却した
 ようです。インターネットで写真を見るとこのコース、最後まで行った場合はとても感動するだろうことが分かりますが、今回の旅では時間が
 足りないです。私ならもっと時間を取って行って見るでしょう。無理はしないタイプですから・・・。

 その後、リマーカブルケイブに行って見ました。ネットで見た写真は、若いカップルがこの場所で、男性が女性を抱き上げて歩いています。
 この浸食された穴、深くはないようですが強い波が来てこわそうです。

 見学を終えてから、スチュアート・ベイ・ロッジに到着です。2軒のロッジを借りて、甥夫婦が一軒を、私達と妹夫婦が一軒を使用しました。
 台所リビンング付き2ベッドルームでした。ここもやはり、ロッジのすぐそばまでワラビーやウォンバット、カンガルーなどがやって来ました。

 翌朝もう一度岬に行って、往復1時間半コースのウォーキングです。珍しい鳥が近くにいて、写真を撮りました。
                  auzooほかタスマニアで出会った動物写真集 

 そ之後、ヒストリカルエリアにある監獄跡を見学し、昼食を食べて一路ホバートの飛行場を目指しました。ここでレンタカーを返し、飛行機で
 シドニーに戻りました。4泊5日のタスマニアドライブ旅行の終了です

タスマン・ブローホール・タスマンアーチ・デビルズキッチン
 

リマーカブルケイブ及び半島見晴らし台より
       
 
       

フォートエクス湾ビーチ

スチアート・ベイ・ロッジ

ユネスコ世界遺産刑務所跡(ポートアサー史跡地区)

 
ここはかなり有名な観光地のようで、綺麗に整備され修復された刑務所跡が残っていますし、敷地内には遺跡となった教会や看守長が住んだ
 ゴージャスなマンションが博物館として残されています。

 広大な敷地内にあるこの刑務所、決して過酷ではなかったようにも見えますが、事実は「脱出不可能な流刑地」であったようです。
 ガイドの説明は英語なので、私にはよく解りませんでした。日本語版のビジターガイドよると、オーストラリア植民史の一角を占め、イギリス植民地
 の歴史を物語る世界史上重要な意味を持つ土地と書かれています。詳しいガイドがなされていますが、短時間に観光したため理解には不十分
 だったと思われます。ホバートから、日本語ガイドの一日ツアーが出ているようですから、機会があれば再度訪れて詳しく観光してみたい場所
 でもありました。

                             
歴史遺産刑務所跡地写真集


旅行を終えての感想

 今回の旅は、妹計画の独自の旅行で、ツアーでは経験できない旅行でしたが、こうして旅行記を書きながら調べてみると、もう一度訪れて
 不足を補いたい気分になる素敵な島でした。

 少々不足でも「もういいわ!」と言う感情は残りません。清潔で治安の良い、そして自然環境に恵まれ、歴史的遺産もあり、海産物やワイン、
 地ビールなど食事も美味しく、目づらしいお土産品もあるとの情報に、ゆっくり時間を取って再度行って見たい所でした。

 島国日本と大きさの違いはあれ、雰囲気が似ているのかもしれません。しかし、やはり異国の情緒はたっぷりで、国内旅行とは違った楽しみが
 ありました。強行スケジュールで「やれやれ!」と言いながらも結構充実した旅となりました。
感謝!!

      「ひとりごと」に書いた『オーストラリア・タスマニア旅行」も合せて御覧ください。   
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